平洋南岸に低気圧が停滞して、九州から東日本にかけて太平洋側では雲が多く所々で雨が降った。一方、日本海側では高気圧に覆われて晴れた。東京でも雲ったり晴れたりしたが、気温は20℃を超えて、桜の花は満開になった。
玉川上水と名勝小金井桜
玉川上水は、羽村市の羽村堰で多摩川の水を取り入れ、新宿区の四谷大木戸までの全長約43kmにわたる素掘りの上水路。1653年(承応2年)、江戸幕府の命を受けた玉川兄弟と多摩川沿いの農民たちによりわずか8ヶ月で完成された。
1737年(元文2年)、江戸幕府の新田開発の一環として玉川上水の両岸にヤマザクラの並木が植樹された。この桜は、奈良県吉野山と茨城県桜川から取り寄せられた由緒あるもので、江戸時代から地元の農民、幕府の代官たちにより、雑木の伐採や桜の苗木の補植など桜を守る努力が続けられてきた。
明治時代に、玉川上水堤のヤマザクラ並木は天然変種の一大集積地であることが明らかになり、大正13年に奈良吉野山、茨城桜川と一緒に「名勝小金井桜」として指定された。
小金井桜ウォーキング
4月7日10時、JR西国分寺駅前からウォーキングスタートして北へ向かって、玉川上水の久衛門橋に着いた。(2.5km久衛門橋)33分
玉川上水緑道を東(新宿方面)へ進んで、小松橋の東にある旧小川水衛所跡に名勝境界石がある。(3.1km小松橋)43分
名勝指定時には、小松橋東から境橋東の境水衛所跡までの間に約1400本近くあったが、現在は、玉川上水両岸の桜にNo.1からNo.1112までの番号が付けられている。
ヤマザクラは、ソメイヨシノより開花が早く、小金井桜の多くは花は散っていた。また、小平桜橋位までは老木が多いせいか枯死したり、伐採されているものもある。
小金井橋に近づくと、まだ満開になっている桜が増えてきた。
名勝小金井桜の中央付近に小金井橋があり、石碑が建っている。(6.5km小金井橋)105分
名勝小金井(サクラ)復活プロジェクト
小金井市は、2010年、文化財保護法に基づく東京都水道局の史跡玉川上水整備活用計画に沿って、玉川上水・小金井桜整備活用計画を策定し、東京都や市民団体と協働で、名勝小金井(サクラ)の再生・復活へ向けた事業を進めている。
小金井橋の東(下流)の小金井公園南側では、玉川上水沿いに繁茂していた雑木が伐採されて、令和元年度にヤマザクラが植栽された。
陣屋橋交差点で、五日市街道を北へ渡って、小金井公園に入った。(6.9km陣屋橋)110分
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