2023年10月26日(木),晴れ,9℃~23℃
移動性高気圧に覆われて、全国的に穏やかな秋晴れとなった。八王子でも朝からすっきりした青空で、日差したっぷりで過ごしやすい日になった。
八王子城跡 とは
○ 歴史・概要
八王子城は、1587年に、北条氏照が築城した。八王子城周辺は、城下町の根小屋地区、居館地区、本丸中心の要害地区に分かれ、戦闘重視の関東屈指の山城となっていた。
しかし、豊臣秀吉軍の関東制圧の際、1590年6月23日に前田利家と上杉景勝軍に攻められて落城し、籠城していた兵士、農民、婦女子など約千名が亡くなり、直後の7月5日に小田原城で北条氏は滅亡した。
八王子城跡は江戸時代には幕府直轄地、明治時代から国有林になったため、遺構が比較的良好な状態で残された。
城跡は東西2km、南北1km、159haの広大な面積が国指定史跡に指定されている。
八王子城跡は、戦国時代の山城としての保存状態を良く残していることなどから、2006年に、日本城郭協会により、「日本の名城100選」に選ばれた。
居館地区
居館地区は、城主氏照の館があった御主殿のあった地区。1990年の落城400年という節目に、石畳や石垣、御主殿に続く古道などが当時の形に忠実に復元するように整備された。(2022年9月4日訪問)
御主殿入口の冠木門。
2023年10月22日は、ここで北条氏照まつりの出陣式が行われた。
要害地区
要害地区は、戦闘時に要塞となる。当地区は深沢山(城山)の地形を巧みに利用して作られており、頂上に本丸が設けられ、周囲に敵の侵入や攻撃を防ぐために「曲輪」と呼ばれる平場が配置されている。
2014年12月6日、本丸跡へ登った。
14時45分、ガイダンス施設西側の模型広場に、八王子城のジオラマ模型が設置されている。御主殿の北側の山が軍事拠点となっている。
14時45分、要害地区への入口、本丸への登山口に着いた。案内板には、本丸跡まで約40分とあった。
14時52分、金子丸に着いた。金子三郎左衛門家重が守っていた曲輪で、尾根をひな壇状に造成し、敵に侵入を防ぐ工夫がされている。
九合目から少し進んだビューポイント。この時は、雨上がりで、八王子市街地から新宿副都心の高層ビル街が見えた。冬の晴れた日には、筑波山が見えるという。
八王子神社
15時06分、本丸近くにある八王子神社に着いた。氏照が八王子城築城にあたり、城の守護神とした「八王子権現」が祀られている。
916年、華厳菩薩妙行という僧がここで修行していると、牛頭天王と八人の王子が現れた。その因縁でこの地に八王子権現を祀った。
「八王子」という地名の由来となった。
神社の隣の小高い丘に本丸がある。
八王子城本丸跡
15時08分、本丸跡に着いた。城の中心で最も重要な曲輪。平地があまり広くないので天守閣などの大きな建物はなかったと考えられている。
頂上は460mだが、樹木が取り囲んでいて眺望は見えない。
なお、下山時間は15分だった。
八王子城跡には、長い歴史と素晴らしい風景がある。
コメント